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IT教育システム開発

最小コストで自社ブランドeラーニング!OEM制度にせまる

2023.11.27

今回は、eラーニングシステムLearnOのOEM展開についてお聞きします。

今回の話し手

コンサルティング&ソリューションの栗野です。前職は外資系コンサルに勤めていました。その時の知見も活かしながらビジネス構築を行なっています。

コンサルティング&ソリューションの瀬尾です。eラーニングシステムLearnOが全然売れていないときから試行錯誤を繰り返し、3800社に利用されるサービスへと成長させました。

初期費用なしで自社ブランド展開ができる

- いきなりOEMという見慣れない単語が出てきました。特にeラーニング分野ではほとんど聞かないので、用語を少し詳しく教えてください。

瀬尾

OEMは、自社のブランドを表に出さずに他社ブランドを裏側で支えるパートナーシップでホワイトラベルとも呼ばれます。なかなかeラーニングシステムを自前で作るのは難しいので、そこはノウハウのある会社にお願いすることで自分たちはコンテンツ制作や流通に集中することができるのです。

LearnO OEM制度の仕組み

- そうすると、私がeラーニングサービスを提供したいなと思った時に、システムはLearnOを使わせていただきつつ、ロゴや色合いを自分のブランドに差し替えてお客さまに提供できるということでしょうか?

瀬尾

そうです。仮に石神井公園株式会社があったとします。そうすると「石神井公園eラーニング」として、「石神井公園に関するコンテンツやテスト」を自分たちでアップロードして提供できるというイメージです。表にはLearnOというブランド名は出てきませんのでブランディングには最適です。

- それは便利ですね。かなり柔軟な対応といえそうですが、OEMとしてeラーニングシステムを提供しようと思ったきっかけはあったのでしょうか?

瀬尾

当初はMogic株式会社が提供するeラーニングシステムLearnOというブランドで販売していましたから、他社ブランドで展開する発想はありませんでした。3つほどやり方があったんですね。1つ目はeラーニングシステムLearnOを販売する、2つ目は代理店の担当者に販売していただく、3つ目はLearnOの開発ノウハウを活かして一から専用の教育システムを作ってほしいというものです。

しばらくそのスタイルだったのですが、やがてLearnO以上、専用システム未満でなんとかできないかという要望が増えてきました。時代がスクラッチ開発からクラウドサービスに変化していましたので、あまり大掛かりな開発が好まれなくなったこともあります。

そこでLearnOを少し改修して要望に沿う形にしたのですが、なにせ開発が入りますから初期費用がかさみます。そうすると結局断念されるんですね。せっかくオンライン教育を広めようとされているのにもったいないと思いまして。そこでどうにかならないかとエンジニアやデザイナーと話してOEM展開という商品を作ろうとなりました。LearnOを大きく改修するのではなく、ロゴや色合いなど社内工数がかかりにくい仕組みを作りまして、導入時の費用をゼロにしたのです。

- 初期費用がかからず、自前のブランドが持てるのはかなりメリットが大きそうです。それにしても自社のLearnOブランドを下げるのに抵抗はなかったのでしょうか?

瀬尾

たしかにOEM展開以前はLearnOブランドにこだわっていましたね。そのころはサービス画面の一番下にLearnOロゴが必ず入っていて消せませんでした。まだまだ知名度が低かったので、どうしてもLearnOという名称を広めたい気持ちがありましたから。今はOEMでオリジナルのドメイン名を使えますが、昔はLearnOのサブドメイン直下にありました。

ですが、真逆に進みましたね(笑)。そこがMogicという会社らしさでしょうか。自分たちのやりたいことは主張しつつ、新しい意見が出てきたら柔軟に取り込んで自分たちのものにしていくという。真逆だったとしてもニーズがあるのには間違いがないですし、より多くのお客さまの教育をサポートした方がいいんじゃないかと。

- 販売代理店制度がありつつ、OEM展開まで進んでいった背景がよく分かりました。

瀬尾

正直にいいますと、まずは販売代理店制度に注力していました。MogicとしてはLearnOというブランドを広げられますし、手間がかからないからです。ですが、パートナーのことを考えたら他社の製品を販売するより、やっぱり自社ブランドの方が販売に力が入りますよね。自分たちらしい付加価値をつけて販売していただく。そういった流れでOEM展開を提供していきました。

10年の実績と業界最低価格帯

- 実際にこれまでOEM展開を導入されたお客さまはどういうケースが多かったのでしょうか?

瀬尾

業界に偏りはないですね。ただ、eラーニングシステムと補完関係にある事業が多いです。自前でコンテンツ商材をお持ちの企業、セミナーを開催されている企業、動画配信サービスを提供している企業。LearnOというeラーニングシステムに付加価値をつけやすい企業が選択されている気がします。

栗野

代表的な例としては、バス・タクシー・トラック業界に強いデイ・クリエイトさんです。従来からトラック、バス、タクシーの運転手に教育を提供されていて、セミナーからオンライン教育への切り替えを模索されていました。ちょうどその時にLearnOにお問い合わせいただいて最初はeラーニングシステムをクラウドとして利用される方針でした。ですが、OEM展開のことをお話ししたら「これだ!」となりまして、すぐに自社ブランドで立ち上げとなりました。

- 先ほども出ましたが、LearnOならではのOEMの魅力があるということですよね?

栗野

LearnOのOEM制度は、大きく4つメリットがあると思っています。
やはり10年以上にわたり多くの要望により改善されたLearnOシステムが母体にありますから、分かりやすく使いやすいものになっています。受講者がログインして、マニュアルなしにすぐに使うことができます。管理者が操作する画面にしても、受講者や教材、テストの設定で迷わずに操作できます。受講画面、管理画面ともにこなれたユーザビリティをすぐに自社ブランドとして展開できるのが強みですね。

そうしてOEMシステムを利用する価格です。そもそもLearnOが業界最低価格帯で提供していますので、それを踏襲して安価にブランド展開が可能なのです。さらに初期費用はいただいていないですし、販売ノルマもありません。OEM展開を長く続けていただけるように、負荷がかからないようにしています。

最後はスタートがとても早くできるということです。一からeラーニングシステムを作ろうとすると短くても半年、場合によっては1年以上開発することになります。ですがLearnOのOEMはすでにシステマティックに展開できるようになっていますので、ごく短時間で始めることができます。


最後は、業界最安値帯なのにさらにお安くしてしまうということです。具体的には定価の20%引きで卸していますから、とにかく始めて損はないと思います。

- では実際に今から私がOEM展開を契約して一つブランドを作るとして、どういうステップを踏めばいいのでしょうか?

栗野

まずはどういうブランドでeラーニングにしたいかをお聞きします。具体的には名前ですね。あとは色味を変えることができますので、どういうブランド色にしたいのかを決めていただきます。細かく考えていただく必要はありませんが、方向性はお教えいただいています。

そこまでいけば、Mogicのデザイナーが具体的な展開イメージを作り、ご提案しています。
少し変えたいということがあればそれも柔軟に対応しています。問題なければ、そこで早速OEMサービスの環境を作ります。それでスタートできる形です。

瀬尾

1つ補足をしますと、とは言いましても最初に審査はさせていただいております。OEM展開で長くご一緒できるかは重要な要素ですので、事業計画や販売のポテンシャルをお聞きしています。

- あっという間にスタートできそうですね。ただ、eラーニングを提供できる環境ができても、はじめてオンラインで販売される方も多いと思います。OEMを展開される企業がうまく受講者に認知されるようにアドバイスなどあるのでしょうか?

瀬尾

特別にサポートオプションは設けていないですが、一番最初の審査やデザイン制作の時の打ち合わせで事業展開が分かっていますから、過去の事例をお伝えするようにはしています。いつからこういう風にプロモーションをすると効果的で、コンテンツの追加タイミングや動画の長さなど、お聞きいただければお話ししています。

負担は小さく成果は大きく

- すでにOEM展開されている企業から何かフィードバックはありましたでしょうか?

栗野

先ほどご紹介したデイ・クリエイトの担当者からうれしいお声をいただいております。
まずは何と言っても実績としてOEM展開を始めて1カ月足らずで150社が導入。その後もどんどん増えて、もう500社以上になっています。つまり、ビジネスとして成功したと非常に喜んでいただきました。

やはり、決め手は始めやすさと価格、そして使い勝手ですね。OEM展開でeラーニングを販売するとなっても営業担当がシステムを理解しないと売れませんから、そこの負担がかなり少ないようです。売るハードルがものすごく低くてよかったという声をいただいています。

あとは、eラーニングの受講者からものすごく好評だったとお聞きしています。義務的に出ていた研修がオンラインで充実した内容になり実際に事故が減ったという話や受講者の残業時間が大幅に削減されたという話があります。さらに、次の教材はいつですかという自主的な意見もあるとのことで非常に好評だということでした。

- それでは最後の質問になります。今後のOEM展開をお聞かせください。今後こういう風にしたい、こういった方たちにぜひ使っていただきたいなどありましたら、お願いします。

栗野

OEMのビジネスがうまくいく一つのヒントがあると思っています。それはすでに今いい教材をお持ちの方ですね。まだ一度もeラーニングをしたことのない会社でも、自社の教材に自信がおありでしたらオンラインで成功する確率はかなり高くなります。そういう方には簡単に安く始められるLearnOのOEMはピッタリだと思っています。

瀬尾

スタートするのにコストも時間もかかりませんから、リスクの高い新規事業ならテストトライアルとして使えてしまうというサービスです。思い切ってスモールスタートでうまくビジネスを作りたい方にオススメですね。

あとは自前で教育システムを作ろうと思われている方にご紹介したいです。

システムを自社で持つと開発に手間がかかりますし、初期コストを回収するのに時間がかかります。運用する時も常にバージョンアップやセキュリティ強化をしなければなりません。その点、LearnOのOEMは10年以上運用実績のあるLearnOクラウドサービスが母体になっていますから、ほとんど意識せずに済みます。あわせて、母体のLearnOが進化していけばOEM環境も進化しますからさらに競争力がついていくと思います。

手前味噌ですが、本当に使い勝手がいいと思っていますので、このあたりをさらにプロモーションで認知させていきたいですね。

- 非常によく分かりました。とてもメリットの大きいサービスということですので、関心をもたれた方はご相談されてはいかがでしょうか?本日はコンサルティング&ソリューションのみなさま、インタビューをありがとうございました!

瀬尾

こちらこそ、ありがとうございました!

栗野

ありがとうございました!


LearnO OEM契約店様募集ページはこちら LearnO OEMに関するプレスリリースはこちら

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